人間は突然病気や怪我に襲われます。まさかに備えるものを保険と呼んでいますが、そのうち治療目的に使われる保険を医療保険と呼んでいます。医療保険には大きく公的なものと民間によるものがあり、日本は国民皆保険制度と呼ばれるように、基本的に全ての国民が何らかの公的な医療保険に加入している世界でも稀な国です。医療分野の技術進歩は目覚しく、一昔前は不治の病とされた病気であっても、現在は救えるようになっていますが、一方で医療費が高騰し、時に百万円を超える医療費がかかる病気も稀ではありません。しかし全ての国民がその医療費を自己負担できるわけではないので、医療保険という相互扶助の仕組みをもってお互いに助けあう必要性があるのです。このような必要性から生まれた医療保険ですが、公的な医療保険は原則として、最低限の治療目的の費用しか負担できません。人間には生存欲があり、少しでも良い治療を受けたいと考えますが、そのようなプラスアルファの治療費を補う必要性から生まれたのが、生命保険やがん保険に代表される民間の医療保険です。保険は本来、持病などがある人ほど必要性が高いといえますが、必要性の高い人ほど医療保険に入りにくい、または保険料が高くなるというのが、当然のことではありますが、医療保険における現状の課題です。